MENU

やまだ矯正歯科

やまだ矯正歯科

やまだ矯正歯科, 072-986-1220

このページでは、矯正歯科治療をどの歯科医院で受けるか決められる前に、知っておいていただきたい情報を掲載しています。(あまり他の歯科医院のホームページでは書かれていない内容だと思います)ぜひご参考になさって下さい。

このページの目次

  • 矯正歯科医院のホームページには掲載できないことが有る!
  • 矯正治療の1期治療、2期治療って何?
  • 透明マウスピース装置(インビザライン)なら、どの歯科医院で治療を受けても同じか?

矯正歯科医院のホームページには掲載できないことが有る!

 矯正歯科医院(医療機関)のホームページはこれまで、患者様自身が検索して初めて閲覧できるものなので、医療法の「広告」には該当しないとされていました。ところが、美容医療系のホームページをめぐって、消費者との間でトラブルが絶えないことから、2017年の医療法の改正で、医療機関のホームページも医療法上の「広告」とされ広告規制が課されることになったのです。

 では、具体的に医療法で医療機関のホームページが広告規制されているとは、どのようなことでしょうか。

1.体験談・感想はNG 

 ほとんどの業種のお店のホームページに掲載されていて、皆さんも参考にされることが多いと思われる利用者(医療機関では患者様)の利用体験談(治療体験談)や感想を掲載することは禁止されています。

2.誇大広告や虚偽広告はアウト

 そんなこと「当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、このような文言をホームページに見かけませんか?

 「最新の技術」「最高の治療」「実績№1」「満足度❍❍%」「比較的痛みが少ない」等

 いずれも根拠があいまいで客観的でないとのことで、厚生労働省が不適切として禁止している表現です。

3.品位を損ねる内容も

 他の業種では当たり前の「費用を強調した広告」も医療機関の広告ではNGです。例えば「期間限定で❍❍治療を10%オフで提供」「無料相談をされた方に❍❍をプレゼント」などです。

 当院のホームページも以前は、たまたまいただいた患者様からの治療のお礼状を掲載していましたが削除しました。当院院長が所属する日本矯正歯科学会では、特に学会認定医を持つ歯科医院は医療法を順守するよう取り組んでいます。しかしながら、まだまだ順守されていない歯科医院が多いのが現状です。でも、逆に上記のような内容が記載されているホームページを持つ歯科医院は、専門の学会に所属していないか、あるいは法令を順守しない歯科医院と考えてよいと思われます。

矯正治療の1期治療、2期治療って何?

 患者様から時々受けるご質問がこれです。また、他院で1期治療を受けられたけれども、「これだけしか治っていない」と当院にご相談に来られる患者様もおられます。

 1期治療とは、お子様の矯正治療において、乳歯と永久歯が混じってはえている時期の矯正治療のことです。歯科医院によっては、1期治療のことを「早期治療」「第一段階治療」「小児矯正治療」と呼ぶこともあります。1期治療の内容としては、アゴを広げたり舌のクセを修正して、できるだけ永久歯を良い位置にはやそうと誘導する治療です。装置は、比較的簡単な装置(取り外し可能な装置等)を使用する場合が多いです。

 2期治療とは、はえそろった永久歯を移動させて歯列と噛み合わせを最終的に仕上げる治療です。固定式ワイヤー装置を用います。(最近は透明マウスピース装置の適用もあります)

 以上のように、「1期治療でアゴの土台作りをし、2期治療で各歯を1本1本並べて仕上げる」という流れですので、基本的には1期治療と2期治療はセットとして考えていただくとよいと思います。ですので、あえて1期治療、2期治療と分けず、最終的に仕上がるまでの治療契約とする矯正歯科医院も多いです。

 ここで大事なことは、1期治療と2期治療を同じ歯科医院で受けることが望ましいということです。なぜなら、2期治療の治療計画をふまえた上で1期治療を行うことで、はじめて1期治療のメリットがでてくるからです。(2期治療の期間を短縮することができたり、永久歯の抜歯を回避できる可能性が大きくなる等)場合によっては、1期治療をそれ程早くから開始しないでよいこともあります。

 さらに、費用の面でも、同様のことが言えます。1期治療を受けた歯科医院で引き続き2期治療を受ける場合は、2期治療の費用は1期治療を受けた分、値引きされるのが通常です。しかし、1期治療をA歯科医院で行った後、2期治療からはB歯科医院で治療を受ける場合は、B歯科医院では始めからの治療とされ、A歯科医院での1期治療の費用については考慮されないのが一般的だからです。

 歯科医院によっては、そもそも1期治療しか行っていないところもあります。1期治療を受けられる際は、2期治療もしている歯科医院であることを確認され、2期治療も継続して通院するつもりで歯科医院を選ばれることをおすすめします。

透明マウスピース装置(インビザライン)なら、どの歯科医院で治療を受けても同じか?

 最近、透明マウスピース装置による矯正治療がおこなわれるようになってきました。装置が目立たないこともあり、当院でも希望される患者様が多いですが、逆に、「本当に治るのか不安だ」とか「知人が透明マウスピース装置で治療したが治らなかった」などの声も聞くようになりました。

 マウスピース矯正(インビザライン)では、およそ10日で新しいマウスピースに交換しながら歯を移動させていく治療法です。ほとんどの場合、治療は1年以上かかりますので、マウスピースも30個以上製作されることになります。ここで知っておいていただきたいことは、全てのマウスピースは歯科医師の設計にもとずいて製作されるということです。設計に際しては、動かす歯の順番やスピード、そして治療終了時の歯並びの設定等に関する歯科医師のソフトウエアが大変重要になります。この設計が悪いと、歯が予定どおりに移動せず治療はうまくいきません。従って、歯科医師によってマウスピースの設計が違うため、マウスピース矯正(インビザライン)をどの歯科医院で受けても同じというわけではないのです。

 従来の固定式ワイヤー装置の場合、患者様は歯科医師から装置装着などで技術の提供を受けている実感が得やすいと思われますが、マウスピースの場合、見た目には歯科医師のソフトウエアが詰まったものとは見られません。そのため、マウスピース装置による矯正治療なら、どの歯科医院でも同じとの誤解を招いてしまうようです。

 マウスピース装置による矯正治療を始めたものの予定どおり良くならなかった場合、患者様からは歯科医師の設計に問題があったことが分からないだけに、マウスピース矯正(インビザライン)も、矯正歯科治療の知識や経験が豊富な歯科医院が安心・安全といえるでしょう。

(透明マウスピース装置で治らない他の原因としては、そもそも透明マウスピース矯正が適用できない症例であった場合があります。この場合も透明マウスピース装置を適用できるかどうかの歯科医師の診断に問題があったことになります。一方、患者様が一日20時間の装着をサボってしまった場合も、治療はうまくいきません)